2年目の「車いすバスケットボール」実践


1.今年も始めます
 昨年度は、学年の先生の協力を得ながら、「車いすバスケットボール実践」を2週間という限られた時間でやりきりました。しんどさばかり語られる障害児(者)実践を変えてみたい。「バリアフリー」ではなく、「ユニバーサル」という視点での実践を提起したい。このような思いが実践の根底にありました。そのためには、よく行われている「車いすバスケットボール」体験ではダメで、車いすバスケットボールでうまくなること。そのものが障害・障害児(者)を肯定的に捉えられると考え実践に取り組んだのです。
 以下、昨年の実践の総括の抜き書きです。
・・・・「ユニバーサルデザイン」を目指した実践として、どう結実したのか、あるいはそうではなかったのか点検する必要がある。まず、「車いすバスケットボール」を、単なる「車いす体験」で終わらせないことに重きをおき実践したため、とにかく「うまくなること」や「うまくなった」という実感を子ども達に味わわせることが必要であった。それは、以下のような理由によるためである。
 障害者スポーツの多くは健常者の行う既存のスポーツに、ルールの簡素化や特別ルールなどの加工を施す。障害者の視点から既存のスポーツを見直すという動きは、高度化を目指す競技スポーツへの警鐘とともに、現在のスポーツを誰もが楽しめるものにしていく大衆化への大きな役割を担っている。しかし、その反面、加工の部分が大きくなると、障害者のみのためのスポーツとなり、障害者の間でしか行われないというマイナス面も同時に備わっていた。障害者スポーツとしての認知の度合いが増せば増すほど全ての人のためのスポーツではなくなるという皮肉な結果をもたらしてきたのである。
 しかし、「車いすバスケットボール」の場合、車いすを使用することによって、道具としての面白さが別条件として備わってくると言える。これは、既存のスポーツを道具や設備や環境の条件を変えて新たなスポーツが生まれるのと同じである。バスケットボールを身体的な条件から楽しめないから「車いす」を使って楽しむという捉え方ではなく、「車いす」という道具を使うことによって、「車いすバスケットボール」にしかない独自の面白さが生まれ、それを味わうという捉え方ができるのである。このような見方こそが、健常者スポーツを薄めた障害者スポーツという捉え方を否定し、障害の有無に関係なく行われる「ユニバーサルスポーツ」として成立するのである。(「車いすバスケットボール」のルールは、健常者が入ってプレイすることも想定して作られていることは注目されるべきことである。)そのためには、「うまくなった」という実感が必要であり、「うまくなった」体験そのものが、障害(児)者を肯定的に捉えるのことができるのではないか、このような仮説の元で始めた実践だった。
 実践では、車いすの操作を含めてうまくなった事実を確かめさせた。「うまくなった」という感覚的な実感を、ショット成功率、攻撃率などの記録に目を向けさせた。そして、何となくうまくなっている感覚を記録に置き換えることによって、自分たちが確かに学習を通してうまくなってきている事実が確かめられた。しかし
、実践自体が体育の実践であるために、「ユニバーサルスポーツ」として障害とか、障害(児)者をどう、肯定的に捉えられたのかという点では確かに弱いしそれを本実践から判断するのは難しい。実践では、道徳的なアプローチを極力排したために、「車いすバスケットボール」の経験で、子どもがどう障害者スポーツ、或いは、障害児(者)について理解できたのかを知ることは大変困難であるのは当然だろう。本実践は、体育としての実践で終わっているが、この「車いすバスケットボール」の経験の後に、直接的に「障害者スポーツ」を題材にした授業が必要だったのかもしれない。
 ただ、強いて取り上げるならば、最後の時間に書かせた感想には、子ども達は、「車いすバスケットボール」は確かに楽しいが、現行のルールでは、ゴールの高さが高くみんなが全て楽しめるものではないと言うことに気づいている。障害者を含めた全ての人が楽しめるように考えられた「車いすバスケットボール」のルールをさらに「OURルール」として、作りかえようとする眼が芽生えている。この見方こそが、「ユニバーサル」の発想の基となるのではないかと考えるのである。
 体育の授業で技術学習を組織する事によって、子どもの能力観を変えたり、学習集団が学びの集団に変わっていったりと、体育科の本来のねらいである「うまくすること」「わかること」だけに留まらない側面があるということが、数多くの実践で語られている。これらの実践は、道徳的な問いかけを排し、あくまでも教科学習(技術学習)に徹し、結果として備わったものである。この点で、本実践も同様、「道徳」を排し、「科学・文化」の中から障害(児)者理解を試みた実践として位置づけたい。大変荒い提起であるが、「道徳」の側からしか問うて来なかった従来の障害児教育実践をひとつひとつ点検し、「科学・文化」の側から問うという新たなスタイルにつくりかえていく作業が今必要だと感じるのである。

「車いすバスケットボール」の体験ではなくて、うまくなること、そのものが障害者理解(この言葉も私は気に入りませんが)に繋がる。と言いたいところですが、昨年の度実践では不十分でした。「車いすバスケットボール」が「ユニバーサルスポーツ」であることを理解させるためには、障害者、健常者に関係なく「車いすバスケットボール」が行われていることを是非見せたい。今年は、車いすバスケットボールの現役選手を招こうと考えています。


2.車いすの操作に慣れる(10/16)  
 難題が今年も車いすの確保です。わが町だけでは足りないから、近隣の町の福祉センターへの貸し出しを頼もうとすると、わが町の紹介状が必要なのです。ところが、「他町の車いすがこわれたらどうするんだ。責任は持てない。」ということで、紹介状すら書いてもらえないのです。今のところ、ゲームの行える最低台数16台は確保できているのですが24台はほしい。「どれだけ車いすが有効に使われてるんや」「たいてい倉庫に眠ってるんとちゃうの?」と言いたくもなります。こんないやがらせで実践ができないなんて、はらたつことです。
  計画は、昨年度の実践と同じです。ちがうところは、昨年度の子ども達はこの実践の前にバスケットボールの学習をしていましたが、今年は、いきなり車いすバスケットボールの実践に入ります。まず、車いすバスケットボールの前に車いすの操作を学習する必要があるので、2時間車いすの操作に慣れる時間として位置づけました。
<車いすに慣れようT 車いすの操作>
@車いすのこぎ方、とまり方。
A車いすをこいで旗立て台をまわる。
 右を押して左を引くと左回転する。(右回転はその反対)
B車いすリレー
C車いすリレー2(旗立台にタッチして、後ろ向きにこいでもどる。)
D車いす鬼ごっこ (鬼が次々増えていきます。)
Eインベーダーゲーム(敵のいないところに動く)
 
空いた空間を見つけて移動することがゲーム中でも必要とされるために、CDは適した教材だと思います。 
 

車いすリレー

車いすリレー2

鬼ごっこ

鬼おごっこ

インベーダーゲーム
<授業の感想から>
☆難しい
・車いすがあんなに大変なのに、障害者の人はがんばってるんだなと思った。 
・最初は操作が難しかったけど、できるようになったら、とてもおもしろくてよかった。テレビとかでは、片手で動かしている人は、どれぐらいの力で動かしているんだろう? 
・車いすは思ったよりむずかしかった。後ろに行くのはめっちゃ難しかった。
・車いすに乗るのはとても久しぶりでした。特に後ろに下がるのが難しかった。車いすバスケットをやってる人は、どれくらい上手になるために練習したんかなあと思いました。
・車いすは、4年生のとき一回乗ったことがあった。今日乗ってみて、めっちゃ難しかった。今のままやったら、バスケットをしてもぜったいに無理だなと思った。
・今まで車いすの操作はかんたんと思っていたけど、今日勉強して、後ろに行く方は難しいとわかった。
・思ったよりも難しかった。バックするときもまっすぐ進めなくて、ぐるぐる回った。リレーの時も、うまくできなかった。今度はまっすぐ進めるようにしたい。
・久しぶりに車いすに乗って、やっぱりかんたんには使いこなせないと思いました。ゲームとかリレーとかして、うまくできなかったけど、楽しかったです。
・車いすがこんなに大変だということがよくわかりました。これで、バスケットをするのは難しそうです。でも、がんばりたいと思います。

☆なかなかおもしろい

・車いすバスケットはおもんないと思ってたけど、やってみるとなかなかおもしろかった。
・車いすでリレーや鬼ごっこをしたのは楽しかった。車いすバスケットはもっとおもしろいと思う。 
・車いすはちょっと動くだけですごく力がいるので大変だけど、すごくおもしろかったので気に入った。
☆大変だな
・久しぶりに車いすに乗って楽しかった。車いすの人は、毎日車いすの生活で大変だなと思った。
☆こういう使い方もあるんだ
・車いすは体の不自由な人だけ使うけど、バスケとかもできるから、おもしろい。
・とても動きにくかった。でも、すぐに慣れてきて、うれしかった。車いすはこういうことにも使えるんだなと知った。
・車いすは、入院していたときに病院で乗って遊んでいました。でも、車いすバスケットの練習をしたのは初めてです。

3.車いすの操作に慣れる(10/21)
 
競技用の車いす8台を、修学旅行の間に教頭先生がリハビリセンターまで取りに行ってくださいました。他にも、毎日体育館を使うのにもかかわらず、快く譲ってくださる他学年。実践を陰で支えてくださってるのだと感謝しています。さて、競技用の赤い車いすは押すところがなくて、少し小さ目です。軽いので動きやすいです。子ども達も気に入っていたようでした。

<車いすに慣れようU ボールを持って>
@(ボールを足にのせて)車いすリレー 
Aトラベリングのお話
B2プッシュでボールをパス(一人が一緒に走ってボールをもらいます。ボールを受け取ったら、2プッシュでパスを出します。)
C車いすで転がったボールを拾う
Dドリブルの練習
E2人組で、パスをしながら移動。


 
去年の6年生もそうでしたが、実際に車いすバスケットボールの試合では、ドリブルよりもひざの上にボールをのせて移動してパスすることが多くなると思います。そこで、今回は2プッシュでパスという方法を中心に行いました。「プッシュ・プッシュ・パス」とリズムを言いながら移動する子どももいました。ボールがひざの上にないときは、いくらこいでもいいのですが、忘れている人もいたりしました。また、2人組のパスでは、相手が動く所を予想してパスを出さなくてはいけませんが、これが、なかなか難しいようで、さらに練習が必要です。
 Cは、車いすバスケットボールだけにある技術です。車いすの車輪に転がっているボールを押しつけることにより、車輪の回転でボールが自然に上がってきます。みんなはこれが気に入ったようで、ボールを拾い上げる練習を何度も何度も何度も繰り返していました。
 いよいよ次回からは、車いすバスケットボールの学習に入ります。

ツープッシュでパス


2人組でパス


転がったボールを


車輪にあてて
拾い上げる
<授業の感想から>
☆ドリブル・パスの難しさ
・赤い競技用の車いすは、青いふつうの車いすより動かしやすかった。ドリブルをするときによくタイヤに当たるから、今度から気をつけようと思う。
・ボールを持って初めて車いすをこいだ。こぎながらパスするのは難しかった。けど、楽しかった。
・パスがなかなか難しかった。相手とのコンビネーションがわるかったら、まおさら難しくなる。 
・2回こいでドリブルするのは、いっつも右に行ってしまう。体重が右にかたむいていると思うから、まっすぐ動けるようにしたい。転がっているボールを拾うのは、難しいけど何とかできたのでよかった。

☆車輪でボールを拾うのは難しい、でもかっこいい
・車いすでボールを拾うのがけっこううまくいってうれしかった。
・ボールを転がして、車輪の所にのせて、自分の所にもって来るのが、はじめはできなかったけど、最後の方にはできるようになってうれしかった。これを車いすバスケットでいかせるようにしたい。
・車いすでボールを拾うのは大変だった。ドリブルの練習も思ったよりも難しかった。もっと練習して上手になりたいと思った。
☆その他
・車いすバスケットはすごく難しいので、これをする人の大変さがちょっとわかったと思う。

4.ショット調査(10/22)
 昨年の実践では、ショットがバスケと比べて全く入らず、それが却って「ショットのコツを見つける」という共通課題になりました。車いすバスケの直前にバスケの学習をしていたからだと思います。それで、ボールを変えるとか、ルールを変える方向には向かわず、最終的には「ゴールを下げてほしい」という要求を導き出したりもしました。今の子ども達は、いきなり車いすバスケットの学習に入るので、今年はどうなるのか楽しみでした。バスケットボールは5年の時以来になります。とにかく、ほとんど入らないということをわからせるために、敢えて4m、3m。そして、2m、1mの地点からショットを行いました。
<ショット調査からわかること>
 1時間の体育だけでは、時間が足らずに、次の日の朝の会の時にショット調査をしたグループもありました。2mの所で8%、1mの所からでも17%という成功率の低さ。なかなか入らないと言うことが分かったようです。ショットは1m、2mの所からは、入るのですが、3mではほとんど入らなくなってしまいます。1mと2mに限って見ると、入りやすい場所は、CDの所となりました。
 ショットが1回も入らない人が3人かいました。すわってショットする分、高さが高くなっていることや、車いすからのショットなので不安定になることが挙げられます。バスケットボールはショットが入ってこそおもしろいゲームなので、ショットが入らないことは、ゲームを楽しめないことになります。そこで、この問題をどうしようか?と問いかけたら、「ショットをするときだけ立ったらどう」という意見が出されました。しかし、ゴール前で密集しているときに、立ったり座ったりできないという意見もあり他の方法が必要でした。去年の6年生はゴールを下げるということを出していた例も挙げて、学校のゴールは高さを調整できるバックボードでないので、それもできません。そして。最終的には、ボールをバスケットボールから、バレーボールに変えてゲームを行うことにしました。ボールを軽いボールに変えてプレイするという発想が出ないので、ここは私が強引にもっていきました。「ショットするときだけ立つ」方法もやってみたらよかったかもしれませんが、時間が2週間と限られているので、無理に進めました。

<授業の感想から>
☆ショットは難しい
☆ショットはかんたんそうに見えたけど、けっこう難しかった。
☆ボールを入れるのが、なかなか入らなくて難しかった。立ったら簡単に入るのに・・・。テレビで見たときは、結構簡単そうに見えたけど、やっぱり入りにくかった。
☆なかなか入らなかった。めっちゃ力を入れてもできひんかった。かんたんやなと思ってたのに難しかった。合計で4、5本しか入らなかった。 
☆Cの所が一番入りやすかった(自分にとって)から、試合の時には、ショットはできるだけCの所から投げたいと思う。
☆車いすに乗りながら、ボールを投げるのはすごく難しかった。ぼくは、あんなので点を入れる車いすバスケットの選手がすごいなと思う。
☆車いすにのってショットした。ABCDとも全然入らなくて、Cが一番入った。4m、3mは無理だった。
☆まっすぐ、横、ななめからシュートしたけど、難しくてあまり入らなかった。4m、3m、2m、1mの打ちでは、2mからシュートすると入りやすかった。
☆ショットをしてみると、ゴールから2mと3mの所からが、私は一番入りやすい。あまりゴールに近いと入りにくかった。

5.ためしのゲーム−初めてのゲーム−(10/23)
 初めてのゲームでは、次のようなことを確認してから、ゲームを開始しました。
・ゲームは5分間。
・トラベリングはファウルとなる。
・ダブルドリブルはかまわない。
・ボールが外に出たら相手チームのボー ルに。
・足をついたらファウル。

 バスケットボールの「ジャンプボール」にあたる「タップオフ」を説明して、ゲームを開始。初めてのバスケのゲームなので、アナウンス、心電図などの役割を事前に決めて、ゲームを開始しました。ルールを確認して5分間の試合が始まりました。車いすの操作とボールをパスすることの2つがなかなかできずにみんな苦労していたようです。ツープッシュのあとパスするのですが、車いすを止めるのを忘れてそのままかべにぶつかる人が今年もいました。ボールをもらったら、バスケの場合は、ピボットを使って向きを変え、そのまま攻撃できるのですが、車いすバスケの場合は、車いすの方向転換が必要で、一人だけパスをもらえたとしても、もたもたしているその間に相手に追いつかれる場合が多かったようです。また、あせるあまり、とんでもない所からショットしてしまい、重要空間の意識などふっとんでしまっているようでした。
<授業の感想から>
☆ショットやパスが難しい
☆今日は試合があった。 ショットは一回もできなかったけど、一応バスはできた。これからはショットができるようになりたいです。
☆ショットを一回失敗してしまったから、今度から落ち着いてねらおうと思う。
☆ショットをうったとき、もっとねらってうつべきだった。けど、相手にボールをとられると思うと、あせってできなかった。もっと、ねらってうとうと思った。  
☆初めて車いすバスケの試合をした。すごく難しかったけど、ショットを入れられてうれしい。 
☆初めて車いすバスケットをして、後ろの人にパスをしようとしても、思い通りにターンができなかったから、今度するときは、車いすが思い通りに、動かせるようになりたいです。
☆初めて試合をして、負けてしまった。みんなショットをやったけど入らなかった。私はパスを失敗してしまった。次は、パスをちゃんととりたいと思います。
☆初めて車いすバスケットボールをした。やっぱり難しい。ショットを入りやすい地点から入れることができなくて、点数も入らなかった。車いすで動くのよりも、ボールの方が速いからとりにくい。     
☆車いすで試合をしたけど、パスがうまくいかずに、相手にとられてばっかりだった。でも、今度の試合はうまくパスができるようになりたいです。 
☆ショットやパスを失敗したので、それを反省し、次の試合では気をつける。
☆ショットがあまり決まらなかった。後半の方がボールにさわった回数が少なかった。

6.ためしのゲームU(10/24)
 初めてのゲームで出てきた感想は
・ショットはうつものの決まらない。
・パスが通らない
・ボールが上手にとれない。

など、予想した以上に難しかったようです。ゲームは、ショットがなかなか決まらないので、引き分けに終わる試合が多く、少ないショットチャンスに確実にゴールしたチームが勝っていました。車いすの操作に慣れることと、ショットの成功率を上げることがこれから目標にすることでしょう。ためしのゲームで気づいたことですが、ショットの位置がどうも遠い。近づきすぎても入らないのですが、とんでもない所(4m以上の所)からショットしている場面を見かけました。確実にショットできるのは、2m以内の場所であるはずなのに・・・。とは言うものの、動いている車いすからショットするのはなかなか難しいようです。車いすの勢いがある状態でのショットの練習が必要です。
 ゲームでは、昨年と同じように居残りを使うチームがありました。一人だけ残って、パスをもらうのですが、ボールをもらうときは後ろを向いていて、キャッチしてターンしてゴールに向かう間に相手チームに追いつかれてしまう場合が多かったようです。
◎この日のゲームのデータ(5分間の試合)<平均触球数4.2回/人、平均ショット数3.1回/チーム、平均ショット成功数0.5回/チーム、ショット成功率16.2%>
<授業の感想から>
☆ショットが入らないので正確にねらう
☆シュートが多いわりには、なかなか入らなかった。今度はシュートを正確にねらうように心がけておく。
☆ぼくは、ショットをいっぱいうったけど、一度も入らなかったので、もっと確実に入るように練習し、試合に勝てるようになりたい。
☆今日の試合では、班の中でもパスが回ったと思うし、前よりもいい試合ができたと思う。もっといっぱい練習して、うなくまりたいです。
☆あせってすぐにパスーショットしてしまうので、間にドリブルをするようにがんばりたい。 
☆今日はまた、試合をした。ショットは何回もねらったけど、一回もできなかったので、今度からできるようになりたい。
☆パスのこと
☆今日の試合はパスがうまくいき、ちゃんとパスができるようになった。シュートは外してしまった。もっと近くでシュートするようにしたいです。
☆今日もパスがうまくできなかった。同じチームの人が後ろにいると思っても、いなかうて、相手のチームにとられた。ショットも入らなかったので、今度はがんばる。 
☆相手のチームに3点も取られて、くやしかった。車いすは全体的にやりにくい。あと、作戦を作った方がいいかも。 
☆1対0で初めて勝ってうれしかった。ボールを一回しかさわっていないので、ボールをいっぱいさわれるようにしたいです。
☆今日は、全然ボールをさわれなくてくやしかった。もっと、パスをしてほしかったけど、自分から取りに行かなきゃボールはとんでこないから、やっぱり自分でボールを取りに行こうと思った。  
☆今回は、前の時よりもパスをしてもらえる回数が多かったから、うれしかった。
☆今日は初めて審判をしました。試合をみなきゃいけないし、ボールも拾いにいかなきゃいけないからしんどかった。

7.野球型バスケット(10/25)
 ショットの成功率を上げることと、作戦を意識させるために、授業の初めにショット練習、そして「3:2」の野球型バスケの学習に入りました。
◎ショット成功率を上げよう

 ショットがなかなか決まらないので、これからは授業のはじめにショット練習をします。ショット調査から、ショットする地点(重要空間)をさがし、そこからのショットが有効だと言うことを見つけたはずなのに、まだまだ遠い所からのショットが目立ちます。ショットの成功率を少しでも上げることが、まず大事になってきます。ショットのコツなども発見できたらみんなに知らせてほしいと思います。
◎作戦をたてるために「3対2」の野球型バスケットボールをする
 ためしのゲームのときには、何人かは、「作戦が必要だ」ということをグループノートに書いていました。そこで、「3対2」の作戦づくりをしていきたいと思います。3人の動きをどうするのかを考えてもらうために、今回は「野球型バスケットボール」をしてもらいました。
 どうして、「3:2」なのかと言うことですが、昨年度も述べたように、@子どもは居残りを使っており、攻めるときは相手チームのディフェンスがこの居残りにへばりついていて、居残りの機能が果たせない場合が多く、居残りをのぞいた3人のプレイが必要となること。また、相手チーム(ディフェンス)も、居残りを残しているので、守りの多くは2人となっていること。A本来は、「2:0」から始めるべきだと思うが、時間が限られているので、実戦上で必要な「3:2」で作戦を考えることが望ましい。などの理由です。
 この日は、「3:2」の野球型バスケをまずは理解させるために、車いすをおいて、プレイしました。

◎「野球型バスケ」
・せめ3人守り2人で行う
・Aからパスが出てゲームが始まる。
・守り(●)がボールを取るか、コート
 の外に出したら、1アウト。
・ゴールすると1点。(1アウトにはならない)
・3アウトでチェンジ。
・最高、5点になったら3アウトになっていな
 くても交代。
<授業の感想から>
☆ショットについて
☆ボールが、バスケットボールから、バレーボールになってから、ショットがかなり入った。
☆ショット練習で3回入ったからうれしかった。ショットは十分近づかなければ入らないので、今度から気をつける。  
☆今日は、バレーボール用の軽いボールで練習した。もうちょっとで、ゴールにボールが入りそうだった。
☆車いすに乗りながらシュートするのは難しい。もっと正確にねらって入れていきたい。
☆今日はショットの練習をしたけど、一回も入らなかった。ちゃんとねらってやったのに、入らなかった。もっと、ゆっくりねらってやったら今度はできると思う。
☆今日はCの位置から車いすにのってショットした。全然できなかった。それで、ふつうのバスケをしたら、一回だけはいった。もっと練習して、車いすでショットを成功させたい。
☆今日は、シュート練習で全然できなかった。もっと練習しなくてはならないと思った。
☆野球型バスケット
☆今日、ショットの練習をした。私たちの班はゴールが高かったので、一回も入らなかった。今日は、車いすバスケットではなく、ふつうの野球型バスケットをした。ふつうのバスケットボールでもうまくできへんから、車いすだったらなおさらできないと思う。 
☆野球型バスケットボールは、最初は不安だったけど、だんだん自信がついてきて、守備がおもしろくなってきました。でも、ショットは1回も入りませんでした。 
◎この日のデータ(ショット練習)<32/184=17.4%、小学生用のボードが4カ所、2チームは大人用のボードでやったためゴールが高い。2チームをのぞくと22.3%>

8.「3:2」野球型車いすバスケットー作戦づくりー(10/28)
 「借りてきた車いすだからていねいに扱いなさい」とあれほど言ってたのに、ウィリーをしたり、ふざけてぶつかりあったりしている者が数名いた。案の定借りてきた競技用車いすをこわしたのです。それも、こわしておいて何も言わず、問いつめてやっと認めよったのです。おこられても不服そうな態度にはj、ついブチ切れしてしまいました。久々の中年の怒り。授業の3分の2は一部の子どもを連れて体育館を出て説教をしていました。その間、他の子ども達は、車いすを使っての「野球型バスケットボール」をやっていた。(と思います。)いつもはビデオを撮ってるけど、説教をしていて今回はお見せする写真もありません。なんとも情けない。

<授業の感想から>
☆ショットについて
☆今日は、車いすに乗りながら、野球型バスケをした。ちゃんとパスを渡さなければならないし、正確にショットしなければならないなど、見直すところがいっぱいあった。
☆今日は見学した。みんなのを観ていると、とても上手になっていた。遠くからシュートしている人はたいがい入らない。もっと近くでバスをしながらシュートしたらいいと思う。
☆ショットは遠かったら、当然入らないし、近すぎても逆に入らないと言うことを発見した。 
☆落ち着いてゆっくりショットしないとはずれるのでこれからは気をつけたい。
☆Cの場所で、ショットするのが7回中1回だから、もっと集中して投げようと思う。
☆今日はショットが7回中2回も入った。ショット練習でショットが入ったのは初めてだったので、うれしかった。黒いわくをねらうと入りやすいと思った。 

☆野球型車いすバスケ

☆やっぱり、野球型バスケットボールでもショットは決めにくかった。しっかりとねらっていきたい。 
☆今日は、野球型バスケットボールで作戦を立ててできてよかった。またしたいし、ちゃんとルールがわかって良かった。
☆今日、野球型バスケットをし、作戦を考えました。その作戦を使い、これからの試合に役立たせたいです。
☆野球型車いすバスケットボールは、守りがけっこうむずかしい。今日もショットは入らなかった。
☆前に車いすなしで五班と試合をしたときは、勝ったけど、今日は車いすにのってやってみると、動かすのが難しくて、負けてしまった。くやしかった。 
☆今日は車いすで、前の時間にやったことをやった。点は入れられなかったけど、だんだん車いすに慣れてきた。
◎この日のデータ(ショット練習)<27/214=12.6%、小学生用のボードが4カ所、2チームは大人用のボードでやったためゴールが高い。2チームをのぞくと17.3%>

9.「3:2」野球型車いすバスケットー作戦の検証ー(10/29)
この日の授業は、昨日までに考えたいくつかの作戦を、相手チームと野球型バスケットボールをしながら確かめました。そして、自分たちの作戦を2つにしぼり、4対4のゲームで生かすという流れで授業を進めました。

@作戦を4つ考える

A「3対2」野球型バスケットボール
作戦がうまくいったかどうかを次の4点で確かめてもらいました。
◎作戦通り動けてショットできた
○作戦通り動けたけどショットできない
△作戦通り動けなかったがショットできた
×作戦通り動けずショットできない


B4つの作戦の中で、「◎○」の場合を作戦成功として、有効な作戦を2つにしぼりました。
 昨年度は、「作戦」と「得点」によって、◎○△×で確かめましたが、「ショット」できる地点に移動できて、ショットできれば成功ということで、得点ができなくてもその作戦は成功ということにしています。次からは最後のリーグ戦。グループで作った確実な作戦を4対4のゲームの中で生かします。

3:2

作戦の確認

相手と反対側で
ドリブル

ショット成功

遠いところからは
入りません
<授業の感想から>
☆作戦について
☆作戦を立てると点が入りやすくてよかった。マークをすると効果的だった。パスで失敗してたので、パスを強化しようと思った。意外と戦いにくいものだ。 
☆今日は作戦を立てたので、みんなの動きがスムーズだった。でも、作戦は思ったよりうまくいかなかった。 
☆作戦を立てても、敵というのはぼくたちの思った通り動いてくれないので、なかなか成功しないものだと思った。
☆初めて作戦を立てて、試合をしました。最初は失敗してたけど、最後らへんは成功しました。3点も入れました。
☆だいたい作戦通り動けてたと思う。やっぱり守りが人数が一人少ないだけでもちがう。 
☆今日試合をして、もっとしっかりパスをする事が私たちの班に欠けている所だなあと思いました。これからは、そういう所を注意して試合をしていきたいと思います。 
☆作戦を立てて行うと、様子によって変わってしまうことがあって、作戦通りにいかないところがあった。
☆パスやショット

☆ショットはなかなか入らないが、パスはうまくできるようになった。
☆今日は3班と試合があった。前よりみんな上手にできてたと思う。ショットをねらったけど、一回しか入らなかった。
☆今日は作戦通りできたし、みんなパスもけっこうできていたからよかった。明日はゲームをするから、がんばろうと思います。 
☆前と比べると、だいぶん上手になてきて、ショットも入れることができるようになって楽しかった。 
☆今日は実戦で初めてショットを入れてうれしかった。同点だったけど、ぼくは勝った気分だった。 

<いよいよ明日来校>
30日、いよいよ根木さんが来校されるので、聞きたいことを事前にまとめました。技術的な内容がほとんどでした。
◎根木さんに聞きたいこと
<車いすバスケットの技術的なこと>

・ショットしてもなかなか成功しません。どうしたらいいですか?そのコツは?
・一番ショットが入りやすい位置はどこですか?
・相手のボールをうまく取るには、何か良い方法がありますか?
・ドリブルしながらもう片手の手で車いすをこぐとき、どうしてそんなまっすぐ進めるのですか?
・プロの人なら何mぐらいゴールからはなれていてもショットできるのだろう?
・パラリンピックでは、どの様な作戦を使うのですか?
・いつも同じ作戦で試合を行っているのですか?それとも、試合によって作戦を変えているのですか?
・車いすバスケットボールで一番疲れる体の部分はどこですか?(うでは筋肉痛になりませんか?)
<車いすバスケットのこと>
・車いすバスケットボールは何歳から始めたのですか?
・なぜ車いすバスケットボールをしようと思ったのですか?
・いつごろから車いすバスケットはあるのですか?
・車いすバスケットボールのどんな所が一番楽しいですか?魅力は?
・車いすバスケットボールをしてどんなことが良かったですか?
・パラリンピックに出て結果はどうでしたか?
<車いすのこと>
・車いすは自分用に改良したりしていますか?
・車いすはバスケット用とふだん用に使い分けているのですか?

10.まとめのリーグ戦ー根木さんと5名の方が来校ー(10/30)

◎根木さん達との出会い

 3時間目、4年生と6年生が待つ体育館の入り口から、根木慎志さんと車いすバスケットボールの現役選手5名が入ってきました。それから、すぐに3対3のゲームが始まりました。車いすバスケットボールのゲームにはみんな唖然として見ていました。車いすのスピードの速さ、瞬間に方向を変える車いすの動き、車いすのぶつかり合う音、すごい迫力でした。遠いところから決まるショット。体育館は歓声と拍手で包まれていました。
 ゲームを見た後は、4年生と6年生へのお話をしてもらいました。まず、根木さんから、メンバーの紹介がありました。6名の中には、片足を失われた方、生まれつき足に障害のある方もおられましたが、女性の選手2人は車いすからすっと立たれました。(下の写真)子ども達は、「どこに障害があるのか?」と思ったようでした。2名の女性の方は、健常者で、車いすバスケットボールの選手なのです。メンバーの一人が、
「ぼくらは障害者と呼ばれているけど、車いすバスケットでは、障害者も健常者も関係なく、バスケットをすることでは同じです。」と言われました。車いすをスポーツの道具として使ってプレイすることで障害者と健常者という区別がなくなる。まさに「ユニバーサル」という考え方を教えてくださっているのだと思いました。うさんくさい人権教育より、はるかにすぐれた人権の授業ができてると思いました。
◎授業を見てもらう(4時間目)
 車いすバスケットボールの授業を見てもらいました。今年は、6人もコーチがおられるので、各グループについてもらって、アドバイスしてもらいました。前半は、子ども達が分からなかったドリブルの方法やショットのコツについてそのやり方などを教えてもらいました。ショット練習をした後に、グループごとに分かれて試合をしました。ゲームが終わるごとに根木さんをふくめた6人のコーチからアドバイスを受けていました。この日は授業参観になっていて、たくさんのおうちの人が参観されていました。
◎給食を食べる
体育館で一緒に給食を食べました。サインばかりねだって、片づけがおくれました。

◎教育講演会(6時間目)
 5時間目に、子どもが帰った後に、保護者向けに、根木さんからのお話がありました。教育講演会の前にも、車いすバスケットのゲームをみてもらいました。講演で根木さんは、出会った人と友達になるということ、ほめることの大切さについてお話しされました。楽しい、そして大事な話が聞けた1時間でした。

◎講演会が終わった後の雑談
 根木さんや他の5名の方と会議室で話をしていました。授業でのことが話題になりました。子ども達が真剣になってショットやパスのコツをつかもうとしていたこと、作戦のことなど、根木さん達も感心されていました。子ども達が出していた疑問についても聞きました。「どうして車いすバスケットボールをしているのか?」ということです。現役の車いすバスケットボールのチームの方は、今も、大阪の舞洲で練習をされているそうです。女性の方の一人は、これまでバスケットボールをされていましたが、車いすバスケに出会って、その楽しさに魅力を感じ、毎日練習をされているようです。
 子ども達は本当にいい出会いができて、大切なことを教えてもらえたと思いました。根木さんだけでなく、他にも5名の方とも、朝から夕方までずっと一緒に居ることができました。私は感謝の気持ちで一杯でした。

<授業の感想から>
☆車いすバスケットのこと
☆今日初めて車いすバスケットボールの選手のメンバーの人たちと会いました。2班を教えてくれたコーチにさんに、「どうしたらパスがうまくなるんですか」と聞くと、「パスをする人と目を合わせてパスをする」など教えてもらいました。他にも、「試合の時に大きな声で試合をすれば、やっている人だけでなく、見ている人も楽しくなる」と教えてもらいました。聞いていた通り、みんなが大きな声で試合をしていたら、本当に楽しくなってきました。試合は、1勝1敗という結果でした。今日は、根木さん達に会えてよかったと思います。  
☆今日は最高な思い出ができた。なぜなら、パラリンピック出場の根木さんが来たからだ。最初は、根木さんたちの試合では、興奮するほどすごかった。根木さんだけじゃなく、他の人もすごかった。ぼくたちの練習の指導をしてくださった人が一番かっこよかった。頭にバンダナを巻いて、気合いを入れてていねいに教えてくれた。わきをしめてショットすれば入りやすいとか、仲間をよんでパスをもらうとか、すごくわかりやすかったです。もう、うれしくて楽しかった一日でした。
☆今日は根木さんに来てもらった。その中の一人、みどりさんに、私たちの班に来てもらいました。みどりさんには、一人一回はシュートすることと、自分のいる場所をアピールすることを習いました。私は試合ではそれを守れました。すると、みどりさんは「この班はチームワークがいいな」と言ってくれました。私は、今までは車いすバスケットで勝つことしか頭になかったけど、今日は、「車いすバスケットを楽しむ」ということを教えてもらいました。これからは、車いすバスケットを思いっきり楽しみたいです。そして、チームワークをよくしたいです。
☆今日は根木さんたちに車いすバスケットボールを習った。私の班は川上さんにショットのコツを教えてもらった時に、「ゴールの位置からここまでの距離が10とすると、7まで上にあげて3が下に行くようにすれば入りやすい」と聞いて、実際にやってみると前よりショットがうまくなった気がした。試合の時も「守りを固めてパスをつなげていく」と教えてくださり、その通りに試合をすると戦いやすくなった。
☆根木さんにコーチをしてもらって、いつもよりうまく試合ができた。ショットが一番はいりやすい位置も教えてもらった。前よりも入りやすくなった。声を出し合ってパスをしたら、うまくつながって点もよく入った。根木さんに教えてもらってよかったです。前よりも車いすバスケが好きになりました。 
☆私たちの班には、根木さんがついてくれた。根木さんは私たちにいっぱい指導してくれた。ショットのコツも教えてくれた。パスカットについて質問したら、十秒ぐらいしかなかったけど、簡単に教えてくれてうれしかった。根木さん達の試合を見ていて気づいたことがあった。車いすバスケットの選手が乗っていた車いすのタイヤ(車輪)は、少し私たちが授業で使っているのとは違っていて、「ハ」型になっていた。また、選手達の間でのかけ声がいっぱいあったので、パスミスはあんまりなかった。試合を見ているだけでも、いっぱいコツがつかめた。 
☆ぼくの班のコーチは根木さんでした、ショットのうまく入れられるようにコツを教えてもらいました。やってみると、すぐかんたんにできてうれしかったです。一試合の時は、二点を取って勝ちました。そのときはとてもうれしかったです。二試合目は負けてくやしかったけど、根木さんがはげましてくれました。ぼくはうれしかったです。また、根木さんにもう一度車いすバスケットボールを教えてもらいたいです。 
☆今日は、車いすバスケットボールの本当の試合を初めて見て、圧倒されました。とくにびっくりしたのは、動きがきびきびしている所です。ショット練習のとき、諸隈さんに教えてもらいました。ショットは入らなかったけど、前よりも上手になってきてよかったです。 
☆今日は、パラリンピックに出場した根木慎志さんたちが来て、試合などを見せてもらい、ぼくは、「うわーすごい」と思いました。根木さんの他にも選手がいて、アドバイスをもらいました。すると、なんだかやる気が出てきて、今日は調子よかったです。根木さん達のおかげで、うまくなれたような気がしました。今日は本当に楽しかったです。
☆今日は根木さん達6人に車いすバスケットボールで知らなかったこと教えてもらったし、アドバイスしてもらいました。5班の目標は、「声を出す。一人一回はショットとする」だった。そして、ぼくたちは試合で目標を達成できて、ほめてもらえたのがうれしかったです。 ぼくは、根木さんたちと、もっと車いすバスケットボールをしたかったです。
☆今日は根木さん達に車いすバスケットボールを教えてもらいました。私たちの6班は根木さんに教えてもらいました。教え方がうまくて、試合で点が入らなくても、ほめてもらえました。ショットの打つ位置も45度と教えてもらいました。根木さん達の試合はうまくて、すごく点がはいっていました。また、根木さんたちに車いすバスケットボールを教えてもらいたいです。
☆今日は、根木さん達が、私たちのショット練習や試合を見てくださった。私がいる1班には、Kさんという人が指導してくださった。ショット練習のときは、どのようにしたらショットが成功しやすいか、どういうふうに投げたらたらいいかなど、一人一人にアドバイスしてくださった。試合をした後にも、どの様にしたらもっと上手になるのかなどを教えてくださった。今度からは、教えて頂いたことを意識し、車いすバスケットが上手になれたらいいなと思った。今日、根木さん達に来て頂いて、本当に良かったなと思った。
☆選手の人の車いすバスケットボールを見たとき、すごいと思った。車いすなのにショットがよく入っていた。転がったボールもこいでとっているし、やっぱり、何時間も練習して、あそこまでできるようになったと思う。上手くできるようになるまでには、長い時間がかかっているから、楽しくゲームができるのだと思う。根木さん達のゲームを見ていて、これからもやりたいと思った。テレビに車いすバスケットボールが映ったら、見たいと思った。
☆障害(者)について
☆最初のぼくの「障害者」のイメージは、自分の体に障害を持っているのだから、とても悲しそうで、暗い人というイメージがあったし、もしぼくが障害者になったら、そうなるだろうなあと思っていた。しかし、ぼくは根木さんの話を聞いていると、障害にめげずに「車いすバスケット」という目標を見つけてるんだなあと思った。それに、障害者でもない人が車いすバスケットをやっているのだから、車いすバスケットというのはとても人気のあるスポーツなんだと思った。
☆今日は、根木さんが来てくれた。車いすのバスケットのことをいろいろ教えてもらった。最初、全員足に障害を持っているから車いすバスケットボールをしているのかなと思っていたけど、なんの障害もない人も車いすバスケットボールをしていた。だから、車いすバスケットボールは、だれでもやるスポーツなんだなと思った。

11.まとめのリーグ戦2(10/31)
 まとめの試合は、それぞれのグループで作った三人で攻める作戦をゲームで生かすことを目標にして、リーグ戦をしました。この日の試合は、どのチームもうまくなったと言う感じを受けました。ショットをしっかりねらっていて、確実に決めていました。他にも、声かけをしながらパスするチーム、ショットしなかった時のカバーや、ショットした直後の動き方などについて決めていたグループもありました。
<授業の感想から>
☆今日は、試合でシュートできなかったけど、とてもパスの回りはよくできたと思う。それに居場所も教えられたので、とてもよかったと思う。
☆今日はショットを何回もしたけど、なかなか入らなかった。もっと落ち着いてショットしようと思った。だんだんバスは続くようになってきた。 
☆私は、相手がパスできないようにマークしていました。私がマークしていたので、相手がパスを失敗しました。ショットやドリブルは下手だけど、マークはうまいかも。
☆今日は、試合で5回もされてうれしかった。最初のショット練習でも3回入って、ショット成功率が37%になった。  
☆今日は、試合でいっこも入らなかった。もっとよくねらったほうがいいのかなと思った。明日は最後だからがんばる。
☆今日は見学で、みんなの試合を見ていると、パスが上手になってきたと思います。ショットもけっこうは入っていました。 
☆今日の試合は3対1で勝ててよかった。いつもはそんなに大差で勝てないけど、コーチのMさんに言われたとおりにパスをしたら、いつもよりバスがスムーズにいった。
☆根木さんに教えてもらったとおりやったら、点が入った。もうちょっとでショットできそうなときに、相手にとられてしまったのが多くて、二試合目は点が入らなかった。
☆一試合目の時は、バスやかけ声などをかけながらちゃんとできたけど、2試合目は1回しかされなかった。今度はいっぱい点を入れたいです。 
☆初めてシュートをうって入った。とてもうれしかった。またシュートを入れたいです。
☆今日は、コーチのKさんに教えてもらったとおり、パスをつなげたと思う。バスが失敗しているので、しっかり相手を見つけてからパスをしようと思う。ボールはけっこう回された。
☆パスはきのうよりだいぶうまくなってきた。この調子で次の試合をがんばる。
☆昨日根木さんに教えてもらったことがすごく役に立った。特に、パスミスが前に比べて少なくなったことがわかった。
☆パスはけっこうつながったけど、ゴールの前であせって、なかなか成功しなかった。やはり、落ち着かないと。
☆今日はけっこうボールをさわれたと思う。でも、ドリブルやショットはできなかった。パスをつなげていくことが大切だなと思った。
◎この日のデータ(ショット練習)<45/205=22.0%、小学生用のボードが4カ所、2チームは大人用のボードでやったためゴールが高い。2チームをのぞくと23.7%>

12.まとめのリーグ戦3 ー最後のゲームー(11/1)
 やっと車いすの操作に慣れて、自由に動かせるようになってきた所で、授業を終えなければならないのはとても残念なことです。もっと長い間車いすを貸してくれるようになったらいいのにと思いました。とても残念なことです。授業のはじめに、ショット練習を行いました。ショット成功率も上がってきて、21%(高いゴールでの班をのぞくと28%)になりました。最後の試合は、三試合行いました。少ないチャンスで確実にショットをねらうグループがほとんどでした。試合で7点も入ったグループもありました。また、パスの時に声をかけて、移動する場面をよく見かけました。
 作戦は立てているものの、それをゲームに意識して生かそうとするグループはほとんどないように思えました。それよりも、ノーマークになってショットチャンスの時に、しっかり狙って確実に決めようとする場面を多く見かけました。
<授業の感想から>
☆今日は最後なので、がんばったら7対0で勝ちました。私が入れたのではないけど、パスをちゃんと受けとれたので、良かったと思いました。特に今日は、M君が絶好調でした。
☆今日のゲームでは、ショットを8回打って5回入りました。いつもこんなに入らないのに、入ってうれしかったです。最後の試合にいい思い出ができまいた。  
☆今日で車いすバスケットボールは終わりだった。7対0で負けたけど、私たちの班は、よくパスも回っていたし、私はしていないけど、みんなドリブルをしていたし、コーチのKさんにいわれたとおりにできていたと思った。
☆今日は、計12回さわった。この班はパスが下手だけど、しっかりパスをする人の顔を見てパスすれば、ボールは簡単に届くと思った。最後の車いすバスケで、少し残念だった。
☆前半に3点もとられていた。前半を見てると、バスがちゃんとできていなかった。かけ声も少なかった。今日で車いすバスケットは最後で、とてもくやしかった。 
☆みんなにパスなども回ったし、ショットもよく入った。最後の試合に勝ててよかった。おもしろいからまたやりたい。
☆今日は前半で負けてしまった。3点も入れられたのがくやしかった。パスをするときに声をかけなかったし、相手の思うままだったので、今日は今までで一番悪かった。もう一度やって勝ちたいです。
☆今日の試合はパスが上手く回らず、相手にとらわれてばかりだった。だから試合に負けてしまった。ちょっとくやしかった。
☆今日最後の車いすバスケットをして、3対0で負けたのが悔しい。1回でもいいからショットを入れたかった。
☆今日は最後の車いすバスケットボールだった。パスは余り上手くできなかったけど、かけ声はうまくできていてよかったです。
☆ずっと見学していたので、久しぶりにした。みんなうまくなっていた。ゲームの時、ショットが1回入ってうれしかった。入れたことがなかったから、奇跡って感じだった。
☆今日が最後の車いすバスケット。ショットの練習で前に教えてもらったアドバイス「手首に力を入れて打つ」その通りやってみると、久しぶりに入ってうれしかった。
◎この日のデータ(ショット練習)<38/175=21.7%、小学生用のボードが4カ所、2チームは大人用のボードでやったためゴールが高い。2チームをのぞくと27.8%>

13.実践を終えて 

1.記録からふり返る
 車いすバスケットボールでは、各ゲームごとに心電図をとっています。はじめのうちは、とまどっていた場面もありましたが、後半では、練習中にアナウンスの声を聞きながら、ゲーム中に心電図を書けるようになってきました。子ども達は、初めて車いすのって操作をしたころと比べると、うまくなってきたと感じています。「ショットが入るようになった」「パスがつながるようになった」など授業の感想にも出ています。それでは、本当にそうなっていると言えるのか?授業でとった記録から授業をふり返らせました
<わかること>
◎試しのゲームとまとめのリーグ戦を比べて
・触球数がだいたい5回ぐらい増えている。
・パス失敗数が減っている。
・ショット回数、ショット成功率が増えている
・ショット練習での成功率が増えている。 (はじめは11%、最後は20%)

◎ショット練習の結果(下記の日には、授業の前半はショット練習を取り入れました。)

月日 ショット数(回) ショット成功数(本) ショット成功率
@ 10/21 ショット調査 1050 124 11.8%
A 10/25 野球型バスケ
(作戦づくり)
184 32 17.4%(22.3%)
B 10/28 214 27 12.6%(17.3%)
C 10/31 まとめの
リーグ戦
205 45 22.0%(23.7%)
D 11/1 175 38 21.7%(27.8%)

( )は高いゴールをのぞいた場合。ゴール数の関係から、6班中、2班が大人用の高いゴールでショット練習をせざるを得ない。そのため、成功率が急に下がるのです。

◎ゲームの記録 (4対4、5分間のゲーム。)


月・日 触球数
(回)
一人当た
り触球数
(回)
パスのつながり 攻撃 ショット(ゲーム中)
失敗   1回   2回   3回〜 攻撃数 攻撃
成功数
攻撃
成功率
ショット数 ショット
成功数
ショット
成功率
ためしの
ゲーム
@ 10/23 17.5 4.4 5.2 2.0 1.2 0.7 4.0 2.2 42% 3.7 0.2 4.6%
A 10/23 17.8 4.5 4.8 1.8 0.8 1.2 3.8 2.0 52% 3.8 0.7 17.4%
B 10/24 14.5 3.6 4.3 2.5 1.5 0.5 4.0 1.3 33% 1.8 0.5 27.2%
C 10/24 17.3 4.3 3.7 2.2 0.8 1.0 5.7 2.3 41% 4.0 0.5 9.4%
まとめの
リーグ戦
D 10/30 21.3 5.3 3.5 3.0 1.5 1.2 5.7 4.3 76% 4.8 1.0 15.8%
E 10/30 15.5 3.9 4.0 2.3 1.0 0.5 4.0 1.5 38% 3.5 0 0%
F 10/31 22.5 5.6 2.8 0.8 2.0 1.5 4.7 2.5 54% 2.5 1.2 35.0%
G 10/31 16.7 4.2 4.8 1.8 0.7 0.2 5.0 2.2 43% 2.4 0.7 21.1%
H 11/1 20.8 5.2 3.3 3.7 0.3 1.2 5.0 2.7 53% 3.0 0.5 12.5%
I 11/1 23.3 5.8 3.3 3.0 1.2 1.7 5.5 3.3 61% 5.1 1.8 26.8%

◎グループごとの記録の比較(ためしのゲームとまとめのリーグ戦で比べる)

勝(分)負 ゲームご
との比較
触球数
(回/人)
攻撃 ショット パス
失敗数
攻撃数 攻撃
成功数
攻撃
成功率
ショット
ショット
成功数
ショット
成功率
0(5)5 ためし 3.7 3.5 1.5 42.9% 2.0 0.25 12.5% 5.3
まとめ 5.8 4.3 1.3 30.2% 1.3 0.3 25.6% 6.6
3(5)2 ためし 3.3 4.5 1.0 22.2% 3.5 0.75 21.4% 5.0
まとめ 3.9 4.8 1.2 25.2% 5.6 0.83 14.8% 2.0
5(2)3 ためし 4.6 4.3 2.8 64.7% 4.3 0.25 5.9% 3.3
まとめ 5.3 4.7 3.0 64.3% 6.5 2.0 30.8% 3.2
5(3)2 ためし 5.6 5.8 2.8 48.2% 5.3 1.3 23.6% 3.5
まとめ 5.3 7.7 5.3 68.9% 7.2 1.2 16.7% 3.0
3(6)1 ためし 3.8 5 2.75 55.0% 4.5 0.25 5.6% 2.0
まとめ 5.8 6.2 2.83 45.6% 6.0 0.5 8.3% 3.3
2(3)5 ためし 5.1 4.8 0.5 10.4% 0.8 0 0% 8.8
まとめ 8.3 5.7 1.8 32.1% 1.7 0.5 29% 5.0

※ためしのゲームは、前半の4試合の平均、まとめのリーグ戦は後半の6試合の平均。
両者を比較して、記録の良い方を青字で示しました。

2.感想からふり返る
<車いすバスケットボールの学習を終えて>
 昨年度の感想は、技術的な内容がほとんどでしたが、今年の感想はひと味違います。技術的な内容の他にも、車いすバスケットボールや障害者スポーツについての捉え方の変化を感想に載せていました。これは、10月30日の根木さんや選手の人たちの出会いが大きく影響しているものだと感じます。十分な考察はできていませんが、書いてきた感想を載せたいと思います。

☆初めは、車いすバスケットボールのことを知らなくて、やると聞いたときは、「車いすやから障害のある人のやるスポーツや」と思って、「なんで私たちがすんねやろ」と思いながら、やっていた。でも、根木さんたちが教えに来てくれたとき、歩ける人も車いすにのって、車いすバスケットをしていて私はビックリしました。車いすバスケットボールはだれでも、障害のある人も、ない人もみんなができるスポーツで、とってもいいスポーツだなと思いました。根木さんたちからアドバイスをもらってから、やる気も前より出てきたし、ショットを入れたいと思うようになった。試合で生まれて初めてショットを決めることができてすごくうれしかったです。でも、うまくなってきて一番おもしろい時期に終わるのはかなしかったです。体育の時間に車いすバスケットをしなかったら、たぶん、今は知らないままだと思いました。車いすバスケットが楽しいと言うことがわかってすごくよかったです。

☆ぼくは最初、車いすバスケットボールは障害者の人がするものであると思っていた。また、ぼくは、最初、車いすバスケットはまぁまぁ簡単なものだと思っていた。けれど、やってみると、ショットが入れにくくて、動きが思うようにとれない。腕の力が必要だし、結構大変なものだと思った。ゲームとして、ぼくたちは難しいながらも楽しむことができるけれど、実際に車いすで生活してる人の苦労や大変さというものは計り知れないだろうと思う。不自由さの中で、不自由と感じさせないくらいスポーツをこなしている人は素晴らしいと思う。

☆車いすバスケットボールは、車いすを動かすのは初めは大変だったけど、どんどんやってるうちにショットがうまく入る方法、パスがうまくつなげる方法、ころがったボールをとる方法などの技術を学びました。この技術さえ学べば、車いすバスケットは障害者でも健常者でもみんなで楽しめるスポーツなんだと思いました。

☆私は今まで車いすバスケなんて全然知らなかった。車いすには何回も乗ったことがあるけど、競技用の車いすには6年生で初めて乗った。競技用は普通の車いすより動きやすいし、やりやすかった。車いすバスケットでショット練習をしたけど、結局一回も入らなかった。でも諸隈さんに教えてもらったおかげで、けっこううまくなってこれたのでよかったです。根木さん達は、私たちに大事なことをたくさん教えてくれたと思います。

☆最初は車いすは足が動かない人が乗るので、スピードを出してはいけないものだと思っていた。けど、、車いすバスケットボールをしてわかったことは、障害者も健常者も車いすでスポーツができるということだ。根木さんは足は動かないけど、手の力がすごくて、体育館に床がすりへってしまいそうなくらいのスピードで車いすをこいでいた。根木さん達の試合を見ていると、「ボーボーボー」とポールを持ってる人の前に来て、何回もボールをうばおうとしていた。私たちの車いすバスケットの試合とは全然違っていた。でも、私たちの試合も記録を見たら、ショット成功数もふえていたので、最初のこのころよりは、進歩してると思います。 

☆車いすバスケットボールでわかったことはショットのコツです。ゴールから1mの所ぐらいからショットをすることや、黒わくをねらうと、ショットが成功した。試合でショットをねらうときは、パスをしていって、そこでショット率の高い人がショットをすればより点数をかせげると思った。あと、味方からパスをもらうには、自分の位置をしっかり知らせなきゃいけないと思った。障害を持ってる人は体育ができないと思っていたけど、車いす一つで障害者の人も車いすバスケットが楽しめるようになるなんていいことだなと思った。

☆ぼくは、初めて車いすバスケットボールをしたときは思うようにこげなく、ショットも全く入りませんでした。でも、毎日毎日練習してると、だんだんを思うようにこげるようになり、車輪にボールをあて、ボールを上に持って来るという技もできるようになりました。初めてできたときは、すごくうれしくて何度もやりたい気分でした。それに、ショットもだんだん入るようになり、最後の試合では、8回打って5回入りました。それをきっかけに、もっと車いすバスケットボールをやりたくなりました。ぼくは、根木さん達が来てくださって、いろいろなことがわかりました。ぼくたちの班を教えてくれた人は、片足がなかったことに気づきました。しかし、健常者と同じような動きで、すごくうまかったです。障害があっても同じような動きでがんばれることがよくわかりました。

☆車いすバスケットボールは、障害を持っている人だけでなく、ぜんぜん障害を持っていない人も車いすバスケットボールをやっていることがわかった。私たちのチームは、2、3点しか入らなかったのじ、車いすバスケットボールをしていてだんだんうまくなっていって、ショットも5点ぐらい入った。ショット練習していて、私は全然入らなかったけど、他の人たちはすごかった。車いすバスケットボールをまたしたいです。

☆今までしたこともなく「やってみたいな」と思っていた車いすバスケットボールを体育の時間にできてとってもうれしいです。車いすをきようにあやつりショットする、この行動は初めてしたときは全然できませんでした。しかし、何回も練習していくうちに、ショットが成功したときはとてもうれしかったです。そして、根木さんたちに来て頂いて、ショットのときの位置などもくわしく教えてもらいました。私たちの班は、女の人に来てもらい、ていねいに教えてくれました。そして、何よりも大切なことを習いました。それは「協力し合うこと」です。その日の試合は、車いすバスケットボールを楽しんですることができました。とっても楽しかったです。また、車いすバスケットボールをする機会があればしたいし、根木さんたち会ってお話がしたいなと思っています。

☆車いすバスケットを初めてやったときは、基本中の基本の車いすをを動かして曲がることやショットの位置が分からなかった。でも、授業をしていったり、根木さん達に教えてもらったら、ぼくはとてもうまくなっていってとてもうれしかったです。最初は試合に勝っていたけど、ほかのチームもぐんぐんうまくなって、後半は負けたり同点だったりしました。障害を持っている根木さんとかも、パラリンピックの日本代表選手にもなれるんだから、障害者は「特別」とは思ってはいけないと思う。

☆私はショットを成功したことがなかったので、もっと練習したかったです。でも、ゲームの時は初めのうちより触球数が多くなって楽しかったです。それに、もっとボールを取りに行って、パスをつないでいかないと相手のチームには勝てないことが分かった。根木さん達に、車いすバスケットボールを教えていただいた時は、あんなにも車いすを使いこなしているし、ゲームの途中にこけても自分で起きあがってすごいなと思いました。車いすバスケットボールのビデオを見たときは、障害を持っていても、前向きな気持ちで何事にも取り組んでいけると言う所はすごいなと思った。そう言う所を見習わないといけないなと思った。



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