障害児の体育指導    わしら同志会の体育実践    


1、はじめに

 「障害児体育は何をしていいかわからない。」と悩んでいる人はまだ救われる・・・子どもたちが…o「身体を動かし汗をかかせれば大丈夫。」と、ひたすら体力体育に励んでいる人、周りにいませんか?同志会の皆さんならそんなことはないとわかっているのですが、未会員の障害児学級の担任の先生は、困ってませんか?悩んでませんか?近年発行された『障害児の体育遊び・ゲームワンダーランド/いかだ社発行』は、わかりやすくてすぐ実践に使える宝籍です。教えてあげてください。また、健常児の体育や遊びの場面でも十分使っておもしろい物も盛り沢山です。本の紹介のようになってしまいましたが・・・。

2.授業をするにあたって

1、教材の内容は子どもに合っていますか?
 障害児はみんな同じではありません。障害の度合いはもちろん違うし、発達の遅れや歪みを理解し、発達段階に即した教材を吟味してあげてください。

2、教材提示の期間を実践前から限定しない
 健常児の体育のような体育の年間計画を決めているようでは、子どもたちを混乱させたり、発達の芽を摘むだけです。じっくりゆっくり焦らないでください。

3,ステップアップは子どもの様子を見て
 スモールステップの基準はないけど、子どもの様子を見て徐々にが大事。「これぐらいなら大丈夫。」と、勝手に判断しないでください。

4、子どもを混乱させない教材の進め方を
 頭の切り替えが苦手です。「昨日まではサッカーしてたけど、今日からバスケットボールするよ。」と言われても…。子どもの戸惑いに気づいてあげて。

5、やり方は一つだけではありません
 子どもが違えば実践も変化して当然です。そのまま真似だけするだけではうまくいかないことの方が多いんです。アレンジしてあげてください。

6、「体育は楽しい」とわからせてあげて
 体育は体力作りがメイン。しつけが大事なんて体育を利用しないでください。何事にも自信を持ちにくい子どもに、無理強いしたり萎縮させないでください。

7、説明は、教師自ら身体を動かして
 言葉だけでは理解しにくいです。先生が実際に見本を見せてくれればイメージしやすいのです。そして大好きな先生が一緒だからがんばれるんです。

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